仮面ライダーキバ12話「初ライブ・黄金のスピード」

今ひとつノリが地味だなあと思っていた仮面ライダーキバが、ここにきて
えらいことになった。

キバを倒したと浮かれるイクサ=名護啓介。(実際は川に落としただけ)
さっそく上司の嶋さんに報告します。
嶋「…キバを倒しただと?そんな許可を出した覚えはないな」
名護「別に問題はないでしょう」
なんという独断専行、さらに上機嫌の名護さんは組織の行く末に思いをはせる…
名護「私が組織の長となり、ゆくゆくは世界のあり方を管理したいと…」
ちょっ、調子こきすぎだろコイツ!!!
何さらっと世界征服宣言してんだよ!?(笑)

そんな名護さんにスパイダーファンガイアこと糸矢が告げる
糸矢「お前にい〜い事を教えてやる。キバはまだ生きてるぞ〜?」
激昂した名護は糸矢を殴り倒して胸倉をつかみ
名護「貴様!命が惜しかったら俺の言うことを聞きなさい…!」

何このセリフ!脅迫してるのに丁寧語!錯乱しすぎだろ名護さん!!(爆笑)
最後が「聞け」じゃなくて「聞きなさい」なのがポイント。
うすた京介的な何かを感じるぜ!

その後、糸矢に命じてキバをおびき出すためにヒロインを襲わせ(外道)
キバが現れたら現れたで「貴様はもう用済みだ」と糸矢に容赦ない銃撃!
(外道!名護さんの外道ぶりが止まらない!)
現れたキバをバイクで追い詰めるも、
モアイ(モチーフはゴーレムらしいがどう見てもモアイ)が出てきて
キバのバイクと合体したらロケットブースターでトンネルの中をグルングルン回ったり。
キバと蹴りあって一方的に吹っ飛ばされた名護さんは泥水に顔から突っ込んで
「バ、バカな…俺が…イクサが負けるなんて…嘘だ!」と
冒頭の調子コキ状態から30分の間に凄まじい転落ぶりを見せたのであった。
ああ因果応報。

というわけで、この回をもって仮面ライダーキバは俺の中で伝説の特撮番組となったのである。


え?主人公?
えーと…なんか挿入歌の販促のために劇中で熱唱してました。

テレビも買い換えるべきなのだろうか…

ニューハードをwiiにすべきかxbox360にすべきかさんざん迷ったが、
バーチャルコンソールの配信予定にジョイメカファイトが加わった時点で
wiiを買わずにはいられなかった。
とりあえず同時購入したスマブラXで遊んでます。


ルイージって…こんな痛々しいキャラだったっけ…?

仮面ライダーキバ開始

電王で平成ライダーの新しい可能性が見つかったかなと思った矢先に始まったのが
あまりにも「いつも通りの平成ライダー」で苦笑せざるをえない!
「なんだこりゃー!」みたいな突き抜けた感じはないんですが
尻上がりに調子を上げてくる可能性もあるかなって感じですかね。

○良かったところ
・主人公がひきこもりだと聞いていたので不安だったが、別にひきこもってなかった(笑)
 あと猫にごめんなさいするあたりとか結構かわいげがあった。
・で、そんな渡が変身する時になると急に表情がひきしまるのはかっこいい。
・キバのデザインやファイトスタイルは文句無しにかっこいい。
・足の鎖が弾け飛んで昼夜逆転・紅い月をバックにライダーキック。中二臭いけどかっこいい。
・ステンドグラスっぽい色彩のファンガイアも敵ながら美しい。
 白黒で神像チックだったオルフェノクとは逆方向に禍々しさが出てます。
キバットバット3世が意外とゆるかわいい。小さいお風呂に入ってる姿とか和む。

○ひっかかったところ
・過去編の二人の演技が「オンドゥル以上新人役者未満」の微妙ラインのような。
・現代と過去の二元中継、予想はしていたけどやっぱりストレスがあるかも。
 この状態からさらに登場人物が増えるとなると、ちょっとどうかな…?
・渡がこれから運命に翻弄されたり、悲劇的な展開が待っているとしたら、
 キバットバット3世とかキャッスルドランのようなファニーな存在とは
 食い合わせが悪いかも。いい方向に作用するといいんだけど。

仮面ライダー電王終了に寄せて

桜井さんの存在は消えてしまって、良太郎はモモタロス達と離れ離れ。
それでもいいって思えるのは「いつか、未来で」という言葉があったからだと思う。
今までいっしょに過ごした時間=”過去”が希望をくれる。
それが未来へとつながっていく。前向きで幸せな最終回だった。

スタッフが公式本で「本来、電王みたいな作品を仮面ライダーでやっちゃいけない」
ってな事を語っていたそうだけどこれはまさにその通りなんだろう。
(といっても悪い意味ではないぞ!)
「たまにはこんなライダーがあってもいーじゃん!?」というノリの作品なので、
たぶん数年は同じような傾向の作品は作れないと思う。
劇場版も含め、この番組が放送されてるところに立ち会えた自分は運がよかった。